浮気調査でGPSアプリやビデオを使用する際の法的リスク②

浮気調査でGPSアプリやビデオを使用する際の法的リスク①では、以下の項目および内容を紹介しました。

1.「不正アクセス行為の禁止等に関する法律
2.「不正指令電磁的記録に関する罪
3.プライバシー侵害

引き続き②では、他にも起こり得る法的リスクを解説します。

1.盗撮

GPSアプリには、遠隔操作によるカメラ(ビデオを含む)の撮影を可能にする機能を持っているものも存在します。被写体の人物に無許可で撮影した場合、盗撮行為とみなされる危険性があります。盗撮に関連する法律は次のとおりです。

迷惑行為防止条例
※1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金刑
※常習の場合、2年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金刑
軽犯罪法(第1条第28号)

2.盗聴

GPSアプリは、遠隔操作にて音声の録音ができるようになっているものもあります。スマートフォンアプリを使った盗聴に該当する法律は電波法(第109条、第110条)です。

盗聴行為で得た音声データを第三者に提供した場合、1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金が科されます。離婚訴訟や示談の際には、「不貞行為」の証拠として認められません。

3.住居侵入罪と器物損壊罪

GPSアプリを対象となる相手のスマホにインストールする際、許可なく住居に侵入したことが発覚した場合、住居侵入罪(刑法第130条)に抵触します。
※3年以下の懲役もしくは10万円以下の罰金

それから、無断で住居に侵入した際、部屋や敷地内の物品を破損した場合には、器物損壊罪(刑法第261条)に問われるケースがあります。
※3年以下の懲役もしくは30万円以下の罰金または科料